委員会・部会活動報告Report

活動報告

令和5年2月7日 セミナーを開催しました

東大寺の大仏殿や法隆寺の五重塔などがあるように、
日本人は古来より木と上手に付き合い、さまざまな技術を用いて
多様な木造建築を建設し修復しながら長く利用してきました。
そして、それらの建築物には、たくさんの国産木材が使われてきました。

現在、持続可能な社会を構築していく上で、
木材利用が大きく注目され、住宅、非住宅、規模の大小に問わず、
木造化・木質化が進んでいます。
そのような中で、今回は日本建築史と歴史的建造物の保全修復を専門とされている、
学校法人工学院大学の理事長である後藤治先生をお招きし、
「木と日本の伝統建築」をテーマに、創意工夫にあふれた伝統木造技法や、
その美しさを学ぶセミナーを開催いたしました。
講演の中で、国産材の利用拡大については、
「地域の製材所と工務店の連携が重要である」と説明し、
そのためには国産材の特性を理解した職人の技術が必要であり、
手刻みなどの伝統工法の技術力があれば、重要文化財の保護といった
文化の振興と地域の活性化にも役立つことを説明いただきました。