既存改修委員会Report

2022年度活動計画

既存住宅の適切な維持管理や性能向上リフォームが円滑に実施されるための調査研究と情報提供を行います。
国が策定する2050年の脱炭素社会実現には、長期優良住宅(既存ストック住宅・マンション・賃貸共同住宅の増改築)を基準とし、部分改修等合理的な改修を検討しながら消費者の健康と快適な住空間に寄与する改修が求められています。
本年度、既存改修委員会では、全国に広がるJBN会員相互の連携を生かし、研修や交流会での意見交換を積極的に行い、会員ならではのリフォーム時に生かせる耐震・省エネ・耐久・維持管理を総合的に同時にできるリフォームの提案に努めます。
大気汚染防止法の改正による既存建物に係る石綿飛散防止対策に関連する作業基準、関係法令等の知識向上を図るための勉強会を行います。

年間10回程度の委員会開催(原則として毎月第2火曜日)
・JBN全国交流会2021への参加
・省エネルギー性能向上のための視察研修会
・既存ストックマンションリフォーム勉強会
・既存建物の部分断熱リフォーム勉強会
・大気汚染防止法の改正による建既存建物に係る石綿飛散防止対策に関連する関係法令勉強会

活動報告

令和5年3月8日 委員会を開催しました

1)具体的な活動・今後の委員会のあり方についての検討
2)その他

令和5年2月14日 委員会を開催しました

1)アスベスト対策に係るヒアリングについて
2)次年度活動計画について
3)4号特例縮小について

令和5年1月10日 シンポジウムを開催しました

みいしょ計画研究所 代表 三井所 隆史 様から
「工務店によるマンションリフォーム調査」の結果報告がありました。
首都圏を中心にマンションの供給は継続する見込みであり、
持ち家を取得した世帯のうち中古住宅を購入した世帯の割合が増加傾向にあるなどの
市場動向を紹介。

JBN会員工務店を対象に行った
「工務店によるマンションリフォーム活性化に向けた調査」の結果では、
回答した事業者の5割弱が、ある程度マンションリフォームの実績があると答えました。
ただし地域差は大きく、都市部では8割程度が「実績あり」であるが、
地方だと3割強にとどまります。

対象となるマンションは「築20~39年」の新耐震基準施工年以降のものが中心。
工事内容は、「内装の模様替え」「浴室・洗面所の更新」「キッチンの更新」などの
金銭的にも小規模な工事が多いが、「スケルトンリフォーム」を中心に行う事業者も
2割弱を占めました。
依頼はOB顧客からの紹介などが多い一方で、HPからの集客を図っている事業者も多く、
情報発信が新規顧客の獲得に有効となっている状況が見られるという結果も出ています。

令和4年12月13日 委員会を開催しました

1)次年度活動計画について
2)その他

令和4年11月19日・20日 委員会を開催しました

11月19日に札幌市内で、住戸単位の断熱改修が買取再販のかたちで行われる事例を視察しました。
工法自体は本州と大きな差があるわけではありませんが、カーボンニュートラルなどの流れから、
このような動きは北海道以外でも確実に起きることが予測されます。
今まで取り組んできたことを武器に、工務店も住戸の断熱改修に取り組むことが重要です。

その後、北海道科学大学 名誉教授 福島 明 先生などからマンションの外断熱改修についての講義を受けました。
北海道のような環境だと、住戸単位での断熱改修は効率的ではなく、1棟まるごと外断熱をする方が効果的である。
1回目の断熱改修費用は、一般改修より5割程度増となるが、
2・3回目の工事では外断熱改修を行ったことで施工範囲が少なくなり、改修費用が減少する。
外断熱改修は長期的にみれば、建物の維持管理に必要となる工事費の減少につながり、
一般改修では実現できない住環境が得られるといったメリットがあり、
外壁の維持管理のコスト削減などをあわせて、今後の選択肢となっていくことが予測されます。

20日は、実際に外断熱改修工事を行ったマンションを視察しました。
改修当時の管理組合の理事長や山本亜耕建築設計事務所 山本 亜耕 氏などからお話をいただきました。
外断熱改修を行うに至った経緯や、
補助金の利用で苦労した点(実績報告の審査に時間がかかり、入金が想定より大幅に遅れた)、
コンサルタントの活用で苦労した点、モルタル工事の施工精度、改修後の居住性の変化、
外断熱改修によるコンクリート中性化の抑止効果などについてお伺いしました。

マンションの外断熱改修は北海道以外の地域では、なかなか実績は増えておらず、
個々の工務店で対応できることではないので直接的には参考になりませんが、
会員が関わっているマンションなどでは外断熱について視野に入れておくことも有効です。

令和4年11月9日 分科会を開催しました

令和4年11月9日、分科会を開催しました。

テーマ:「既存住宅の現状と課題(今後の動向について)」
既存改修委員会はストック住宅の増改築などの施工マニュアル作成、
セミナー開催による周知活動や他団体との意見交換を行っています。
今年度は会員の皆様に行ったアンケート結果をもとに、
省エネリフォームの長期優良化リフォームについてのオープン委員会を開催しました。
当日は既存住宅の状況と課題(今後の動向について)をテーマとして、
匠総合法律事務所の秋野先生が基調講演を行い、後半は全員参加型のディスカッションを行いました。

令和4年10月11日 委員会を開催しました

1)分科会の開催内容の詳細について
2)その他

令和4年9月28日 委員会を開催しました

1)分科会の開催内容の詳細について
2)石綿対応状況調査に対する、工務店側の意見について
3)部分断熱改修に対する、インセンティブの具体案について
4)建材の値上がりについて

令和4年8月9日 委員会を開催しました

1)分科会の開催内容の詳細について
2)視察研修先の検討(マンションリフォーム、戸建て改修現場等)
3)その他

令和4年7月12日 委員会を開催しました

1)一般石綿含有建材調査者講習会 実施状況の報告
2)分科会プログラムについて
3)今期活動内容について

令和4年6月14日 委員会を開催しました

1)分科会の開催内容の詳細について協議(匠総合法律事務所秋野先生)
2)マンションリフォームについて意見交換

令和4年5月10日 委員会を開催しました

1)全国大会分科会開催内容について
2)アスベスト対策について

令和4年4月13日 委員会を開催しました

1)全国大会分科会開催内容について
2)マンションリフォームについて
3)アスベスト勉強会について